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随心学
ソ連が安全保障理事会に復帰してからは、その拒否権の行使によって、安全保障理事会は活動できなくなった。また、安全保障理事会と加盟国の特別協定に基づいて「国連軍」の設置も予定されていたが、このような特別協定も米ソの対立のために一度も結ばれることはなかった。そこで1950年、アメリカの提案で、総会の三分の二以上の多数決で、国連が軍事的な強制措置がとれるように加盟国に勧告できる「平和のための結集決議」が採択された。しかし、この決議に基づく国連軍による強制措置もとられたことはない。