そのほかに、夏目漱石の影響を受けた武
そのほかに、夏目漱石の影響を受けた武者小路実篤、志賀直哉、有島武郎らは自己の個性を生かし、教養を深め、人道主義を広げるという意図を持って、雑誌『白樺』を発刊した。白樺派の中心として活躍した武者小路は、「個性を生かす」ことが「人類の意志」であり、「われらに創作させるものも人類の意志である」と考えた。彼は理想主義的な小説を発表する一方、そうした生き方を実践する共同体として「新しき村」をつくるなど、理想の実現に力を尽くした。有島武郎は、自己の希求と完成を神への信仰には求めず、個性の創造と自己の生の燃焼へと向けた。そして、人道主義の立場に立ちながらも、「私自身を何ものにも代えがたく愛することから始めなければならない」という言葉のように、個人主義を突き詰めようとした。白樺派の作家は大正期の文壇に大きな影響を与え、中では志賀直哉の長編小説『暗夜行路』は高い評価を得ている。
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