改革の中心は財政の再建にあった。まず倹約
改革の中心は財政の再建にあった。まず倹約令によって支出を抑え、大名には臨時に石高1万石について100石を献上させる上米を実施し、その代わりに参勤交代の負担を緩めた。ついで、抜本的な対策として、幕領の代官らの不正を徹底的に摘発し、年貢の増徴を目指して検見法を改め、定免法を広く取り入れて、年貢率の引上げをはかった。そして、西日本の幕領で盛んになった綿作などの商品作物の生産による富の形成に目をつけ、畑地からの年貢増収を目指した。また、商人資本の力を借りて新田開発を進め、米の増産を奨励した。これらの施策によって幕領の石高は1割以上増加し、年貢も増加に向かって、幕府財政はやや立直りを示した。また吉宗は甘藷?砂糖黍?櫨?朝鮮人参などの栽培や実学を奨励して、新しい産業を進め、また漢訳洋書の輸入制限を緩めた。
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