漢文学の隆盛: 貴族の間では、儒教の教養に基
漢文学の隆盛: 貴族の間では、儒教の教養に基づいて、中国の文学や歴史を学ぶことが流行っていた。そして奈良時代の『日本書紀』のあとをうけて漢文体の国史が書き継がれ、いわゆる六国史が成立した。また嵯峨?淳和天皇のころには『凌雲集』『文華秀麗集』『経国集』などの勅撰の漢詩文集が、相次いで編集されたことも時代の風潮を表している。唐風の書道ももてはやされ、嵯峨天皇?空海?橘逸勢はその名手として三筆と呼ばれた。また有力な貴族たちは、大学に学ぶ子弟のために、大学別曹を建て、空海は、大学や国学に入れない庶民を教育するための学校として綜芸種智院を開いた。
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