明治維新直後、政府がまだ思い切った「文明開化」
明治維新直後、政府がまだ思い切った「文明開化」の政策をとり、民間の知識人の自主的活動が学界のイニシアティヴを握っていたころには、イギリス?フランスなどの啓蒙主義?自由主義の社会思想が流行していたし、自由民権運動の高揚期には、古典的なブルジョア民主主義の政治理論も相当に流布したのである。ところが、政府が民権運動を鎮圧した後は、同じく後進国であり君権主義の強いドイツの哲学?法律学?経済学などが学界の主流を占めるようになり、ドイツ流国家主義が、固有の「国家概念」や古来の「淳風美俗」を合理化する武器として利用される状態を見るに至ったのである。
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