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随心学
90年代の経済の低迷の原因は銀行の不良債権だけでなく、戦後日本経済の構造に関わっている。一言で言えば、「日本株式会社」とさえ言われた官僚主導型資本主義の限界である。肥大化した官僚機構と縄張り意識、さまざまな許認可権にともなう規制、国債と公共事業依存体質、バブル経済の崩壊によって発生した金融システムの不安定性など、まずその改革から手を着けなければ出口はないことは、ほぼ共通認識となってきている。それは「構造改革なくして経済の活性化なし」という小泉首相の発言に集約されている