「羊をめぐる冒険」の翻訳(107)
8 いわしの誕生(4)「だって駅に名前がなきゃ困るじゃありませんか」
「だから目的的ではなく原理的に説明してほしいんだ」
運転手は真剣に考え込んで、信号が青に変ったのを見落とした。後ろにつけたキャンピング?カー仕立てのハイ?エースが「荒野の七人」のイントロをもじったホーンを鳴らした。
「互換性(ごかんせい)がないからではないでしょうか。たとえば新宿駅はひとつしかありませんし、渋谷(しぶたに)駅と取りかえるわけにはいきませんしね。互換性がないこととマス?プロダクトじゃないこと。この二点でいかがでしょうか?」運転手が言った。
「新宿駅が江古田にあると楽しいけど」とガール?フレンドが言った。
「新宿駅が江古田にあれば、それは江古田駅です」と運転手が反論した。
「でも小田急線も一緒についてくるのよ」と彼女は言った。
「話をもとに戻そう」と僕は言った。「もし駅に互換性があったらどうする?もしだよ、もし国電の駅が全部マス?プロダクトの折りたたみ式で新宿駅と東京駅がそっくり交換できるとしたら?」
「簡単です。新宿にあればそれは新宿駅で、東京にあれば、それは東京駅です」
「じゃあそれは物体についた名前ではなく、役割についた名前ということになるね。それは目的性じゃないの?」
運転手は黙った。しかし今回沈黙はそれほど長く続かなかった。
「私はふと思うのですが」と運転手は言った。「我々はそのようなものに対してもう少し暖かい目を注いでやるべきではないでしょうか?」
「というと?」
「つまり街たら公園やら通りやら駅やら野球場やら映画館やらにはみんな名前がついてますね。彼らは地上に固定された代償として名前を与えられたのです」
新説だった。
「じゃあ」と僕は言った。「たとえば僕が意識を完全に放棄(ほうき)してどこかにきちんと固定化されたとしたら、僕にも立派な名前がつくんだろうかか?」
運転手はバックミラーの中の僕の顔をちらりと見た。どこかに罠がしかけられているんじゃないだろうかといった疑わしどうな目つきだった。「固定化といいますと」
「つまり冷凍されちゃうとか、そういうことだよ。眠れる森の美女みたいにさ」
「だってあなたには既に名前があるでしょう?」
「そうだね」と僕は言った。「忘れてたんだ」
我々は空港カウンターで搭乗(とうじょう)券をもらってからついてきた運転手にさよならを言った。彼は最後まで見送りたそうだったが、出発までにはまだ一時間半もあったのであきらめてひきあげた。
「ずいぶん変った人ね」と彼女は言った。
「ああいう人ばかり住んでいる場所があるんだよ」と僕は言った。「そこでは乳牛がやっとこを探しまわってるんだ」
「なんだか『峠の我が家』みたいね」
「そうかもしれない」と僕は言った。
我々は空港のレストランに入って早めの昼食をとった。僕は海老(えび)のグラタンを注文し、彼女はスパゲティーを注文した。窓の外を747やトライスターがある種の宿命を想わせる荘重(そうちゅう)さで上がったり下りたりしていた。彼女はスパゲティーを疑わしげに一本一本点検しながら食べていた。
“但是车站若是没有名字的话就麻烦了。”
“那就不是目的性的了,只是原理性地能讲清楚。”
司机进入了深入思考状态,没有注意到交通信号已经变绿了。后面露营车响起了‘荒野的七人’序曲。
“那是因为没有互换性。比方说新宿站只有一个,但也不能和洪谷互换。没有互换性和没有批量生产性,就是这两点。”司机说。
“新宿站如果在江古田那里就好了。”女朋友说。
“新宿站如果在江古田那里,那就叫江古田车站了。”司机反驳说。
“可是小田急线也同样命名了。”她说。
“话又说回来。”我说。“如果车站可以互换的话会怎么样呢?比如国电的车站全部批量折榻榻米方式,新宿站和东京站全部可以交换了?”
“这个很簡单。在新宿的就叫新宿站,在东京的就叫东京站。”
“那么它不是给一个物体本身命名,是为了其作用而命名。那个就没有目的性了?”
司机沉默了。但是这次的沉默并没有那么长。
“我有一个这样的想法。”司机说。“我们对那样的事情,必须那么热情地关注吗?”
“你说什么意思?”
“就是说在一个城市,对公园、大街、车站、棒球场、电影院都给明明了。它们都是被固定在地上的替代作用才命名的。”
这是新的学说。
“那么,”我说。“比如说,我完全把意识放弃了,被固定在什么地方的话,就会给我命名一个很注目的名字了。”
司机瞥了一眼后视镜中我的脸。用带有被设圈套的疑问的目光。“固定化也不错。”
“被冷冻了,可以这样说。像是沉睡的森林美女。”
“那么,对你来说不是已经有名字了。”
“是的。”我说。“已经忘却了。”
我们在机场柜台换领了乘机卡,向送我们来的司机说了声再见。他本想目送我们到最后,因离出发还有一个半小时,只好放弃。
“真是奇怪的人。”她说。
“有地方专门让这样的人存在。”我说。“在那里乳牛在寻找着钳子。”
“那就像‘山顶我的家’”
“也许是吧。”我说。
我们来到机场的餐厅提前吃了午饭。我点了海老奶汁烤菜,她点了意大利面。在窗外抱有某种宿命的747和近距离客机不停地起降。她带有疑问地一根一根看着吃着意大利面。
主人公很轻松地来到机场,在机场餐厅吃了午饭。
在飞机上有什么行动呢?
好像很多地方都有點小錯誤
だから目的的ではなく原理的に説明してほしいんだ───所以啊,別用目的論的方式,拜托用原理論的方式來說明一下好不好?
「互換性(ごかんせい)がないからではないでしょうか。たとえば新宿駅はひとつしかありませんし、渋谷(しぶたに)駅と取りかえるわけにはいきませんしね。互換性がないこととマス?プロダクトじゃないこと。この二点でいかがでしょうか?」運転手が言った。
「是不是因為沒有互換性呢?比方說新宿站只有一個,沒道理換成涉谷站吧。沒有互換性,又不是大量製品,這兩個理由怎么樣?」司機說。
それは目的性じゃないの?───這不正是目的性(的說法)嗎?
「我々はそのようなものに対してもう少し暖かい目を注いでやるべきではないでしょうか?」
「我們對那種東西是不是應該用溫暖一點的目光去看呢?」
「固定化といいますと」───這里是「言います」,而不是「良いです」,譯成「固定化也不錯」肯定錯了。應該是「固定化是啥意思?」
そこでは乳牛がそこでは乳牛がやっとこを探しまわってるんだ─── やっと是一個詞,こ(子)是另一個詞,怎么會譯成了「尋找鉗子」?
窓の外を747やトライスターがある種の宿命を想わせる荘重(そうちゅう)さで上がったり下りたりしていた。───窗外,波音747和三星客機以仿似宿命的莊重姿態飛起飛落,
kingsnews 发表于 2015-5-20 19:29
「固定化といいますと」───這里是「言います」,而不是「良いです」,譯成「固定化也不錯」肯定錯了。應 ...
我把几个词弄错了,没有深入分析。谢谢!
kingsnews 发表于 2015-5-20 18:27
好像很多地方都有點小錯誤
だから目的的ではなく原理的に説明してほしいんだ───所以啊,別用目的論 ...
是的。翻译不认真。在后面再认真一点。
谢谢!